「花島兵右衛門と練乳事業」のお話
西洋の食文化が広まりはじめた明治時代、牛乳の代わりとして重宝されたのが練乳(コンデスミルク)でした。三島で牛乳販売を行っていた花島兵右衛門が練乳の製法を研究し「金鵄ミルク」として販売するや、優れた品質で国内品随一の評判をとりました。
<左写真:花島兵右衛門>
練乳事業の拡大
明治29年(1896)からは真空鍋を使った新しい製法を研究し、販路を全国に広げて練乳事業の拡大に努めました。
<右写真:花島煉乳場の真空鍋>
兵右衛門と酪農
兵右衛門は練乳事業を興して農家でしぼった牛乳を練乳の原材料として買い上げただけでなく、ホルスタイン種を輸入し品種改良に努めるなど、田方郡の酪農発展に大きく貢献しました。
<左写真:ホルスタイン登録証明書>
【三島郷土資料館様より資料提供】
2022.03.24 株式会社日清煉乳